ファンヒーター

<保存版>石油ファンヒーター各社特徴まとめ

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灯油代がかかる・灯油を買う手間がかかる、とは言っても手放せないのが石油ファンヒーターですよね。

手軽で暖かい暖房としてまだまだ活躍中です。エアコン以外では唯一の部屋ごと暖房ができる家電と言っても良いのかなと思います。

「エアコンで暖房しようと思ったけど、値段が高い」

「電気暖房を買ってみたけど、これだけでは物足りない」

などそんな方にはファンヒーターがオススメです。各メーカーの特徴を紹介していきます。

 

コロナ

 

※写真はFH-WZ4619BY

コロナの石油ファンヒーターではポンプ噴霧式という方式を採用しています。燃焼筒を最初は電気で加熱し、熱くなった燃焼筒内で灯油を気化させガスにします。

このガスと空気を混ぜたものに着火するのがポンプ噴霧式です。

 

特徴

電気代が安い

予熱にやや時間がかかる

 

コロナのファンヒーター最大の特徴は省エネです。石油ファンヒーターでは当然灯油を使いますが、それ以外に電気も使います。

電気を使うのはファンや液晶画面のためだけでなく、燃焼用のガスを作るためなんです。

コロナのポンプ噴霧式は一度燃焼筒を電気で加熱してしまえば、燃焼による熱を再利用してガスを作るのであとはほとんど電気を使いません。

つまり、最初に燃焼筒を電気温めれば、あとは勝手に燃えるということです。ですから、電気代が安く済むんですね。

▶︎具体的な電気代は

☆FH-WZ4619BY(木造12畳・コンクリート17畳まで)

強運転時 22w 1時間で約0.6円

(秒速点火ONの状態では、平均約80Wの電力を消費します。)

一日8時間を1か月使った場合 約148円

運転音 弱燃焼時21dB・強燃焼時36dB

と、やっぱり電気代は安いですね。これはポンプ噴霧式だからこその省エネ性です。

これもポンプ噴霧式に関係してるんですが、燃焼等全体が高温になるまでに時間がかかるため電源を入れてもすぐには点火できないんです。

ですが、2年前から点火までの時間が短縮され、従来機種で二分半だったのが一分十五秒に短縮されています。コロナの弱点がかなり改善されましたね。

もっと早く点火したい場合は余熱タイマーという機能があります。あらかじめ燃焼筒を加熱しておくことで、点火時間をなんと7秒まで短縮が可能です。

余熱の電気代がかかりますので、上手に使い分けが必要ですかね。

タンクは7.2Lタイプ

コロナのオイルタンクは7.2Lタイプがメインです。(全部ではありません。対応畳数により変わります。)

ダイニチの9Lと比べるとちょっと少ないですね。

タンクの蓋はキャップ部分を直接触らなくても開けられる作りになっています。

 

ココが弱点

▶︎点火までの時間がやや長い

▶︎タンク容量が7.2Lまで

ダイニチのような9Lタンクはありませんので、18Lポリタンクをぴったり2回で使い切ることはできません。

▶︎高級モデル以外は消臭シャッター・脱臭フィルターがない

ニオイは感じ方に個人差があるのでなんとも言えませんが、敏感な方はシャッター付きモデルがおすすめです。

 

ダイニチ

 

写真はFW4719GR

ダイニチの燃焼方式はブンゼン式です。

ブンゼン式は灯油をガス化するために、灯油気化機(電気ヒーターのようなもの)を使います。この灯油気化機は常に電気を消費するため、燃焼中ずっと電気を多く使います。

ダイニチは電気ライターみたいなイメージです。ガスの気化を行う部品が小さく短時間で立ち上がります。

 

特徴

短時間で余熱できる(短時間で点火可能)

一瞬で点火消化できる(不完全燃焼がなく点火・消化のニオイがほぼない

常に電気で灯油を気化させる

電気代はやや高い

 

点火までの時間が短いです。ダイニチを選ぶ方のほとんどは、この点火までの時間の短さを気に入って購入します。ダイニチ最大のメリットと言っていいかもしれません。

ブンゼン式は灯油気化機を温めればすぐに点火できます。コロナの様に燃焼筒全体ではなく、その手前にある小さな灯油気化機だけを加熱することで点火までの時間を早めています。

多くのモデルで余熱機能なしでも40秒で点火できます。大型機でも45秒で点火できますので、コロナよりも早いですね。

▶︎具体的な電気代は

☆FW-4719GR(木造12畳・コンクリート17畳まで)

強運転時 153w 1時間で約4.1円

一日8時間を1か月使った場合 約1016円

運転音 弱燃焼時24dB・強燃焼時39dB

▶︎コロナと比べると・・

上のコロナFH-WZ4619BYと同等機種FW-4719GRで比べてみます。

1ヶ月で約868円の違い

  ↓

冬の3ヶ月使ったとすると1年で2604円

  ↓

製品の寿命を5年とすると約13020円の差

と、結構大きな差になりますね。

点火・消化時の臭いが少ない

コロナとは逆で点火・消化時の臭いは少なめです。一番臭いが気になるのは点火・消化のときですからこれは利点ですね。

先ほどダイニチの点火方式はライターに近いっと言いましたが、ライターは瞬時に点火・消化できますよね。これが不完全燃焼を低減させ点火・消化時のニオイを抑えるんです。

9Lタンク

ダイニチを選ぶもう一つの理由がこのたい容量オイルタンクです。ダイニチでは主に大型機種で9Lのタンクを採用している機種があります。

寒いときの給油は本当にめんどくさいですよね。ダイニチの9Lタンクなら給油の回数を減らすことができます。

灯油のキャップはつまむだけで簡単に外すことができるようになっています。

また、持ち運びしやすいように下と横にも持ち手がついています

満タン時は10kg程度の重量がありますので、両手で持てるのは嬉しいですね。上下をひっくり返しやすく、ファンヒーターにセットするときに便利です。

ココが弱点

やはり電気代が高いのがネックですね。それと灯油の劣化に敏感な気がします。

灯油って思った以上に劣化しやすいんです。それで、ファンヒーターは安全に運転するために非常に繊細にできているんですね。

製品が悪いわけじゃないですが、運転条件が良くないとエラーが出やすい傾向があるかもしれません。

トヨトミ

 

※写真はLC-SL43H

トヨトミの燃焼方式はコロナに近いんですが、ガス化させずに直接灯油に火をつけます。

灯油は保管期間が長いとすぐに劣化してしまいます。劣化した灯油は充分にガス化できずに、不純物が溜まり故障に原因となります。

トヨトミはガス化させずに火をつけるため燃焼させきることができるんです。

これがトヨトミのエコバーナー(ポット式)です。

例えるならアルコールランプみたいなイメージでしょうか。お皿の上で灯油を燃やしながらポタポタと灯油を垂らして燃焼させています。

 

特徴

(劣化していない)持ち越し灯油が使える

燃焼部が開放されており、ニオイが出やすい

 

上にも書いたように灯油に直接点火しますので、適切に保管された1年以内の灯油であれば古い灯油でも燃やすことができます。

灯油を冬の間に使いきれず残ってしまうことってありますよね?

トヨトミならそんな灯油でも使うことができるんです。灯油もどんどん値上がりしてますから、無駄なく使えるのはうれしいですね。

▶︎具体的な電気代は

☆LC-SL43H(木造11畳・コンクリート15畳まで)

強運転時 20w 1時間で約0.5円

一日8時間を1か月使った場合 約124円

運転音 弱燃焼時23dB・強燃焼時38dB

電気代が非常に安く、持ち越し灯油も使えると、エコ性能の高いメーカーさんとなっています。

電源ONから点火までの時間が長い

これもコロナと同じ説明なので省略します。

点火までの時間は

⚫︎SL53H→3分半

⚫︎SL34H/SL43H→2分半

となっています。

7Lタンク

トヨトミのオイルタンクは最大の機種で7L。

若干ですが、コロナよりも少なく3社で最小です。

こぼれま栓

こぼれま栓という変わった機能が付いており、うっかりキャップを閉め忘れて逆さにしてしまってもほとんど灯油があまりこぼれない構造になっています。

キャップをしていない状態で灯油タンクを倒したり、逆さまにしてもあまり灯油がこぼれないとういう珍しい機能も付いていますので、ご年配の方やお子さんのいる家庭では安心かもしれませんね。

 

ココが弱点

燃焼方法の特徴上点火・消化時のニオイは出やすいです。

点火までの時間も長めですね。

 

 

まとめてみました

こんな場合はコロナがおすすめ

  • 電気代を節約したい
  • 長時間運転する
  • 風量が多い機種がいい
  • タンクのキャップは触りたくない

こんな場合はダイニチがおすすめ

  • 早く暖かいほうがいい
  • 給油の回数が少ないほうが良い
  • 点火・消火のニオイが気になる
  • 夜だけなど比較的運転時間が短い

こんな場合はトヨトミがおすすめ

  • 灯油が毎年余って困る
  • 長時間運転する
  • 電気代を節約したい
  • 人とはちょっと違った機種を選びたい

 

以上で各社の特徴をまとめてみました。商品選びの参考にして頂ければ幸いです。

 

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